GWに、「[Android] 初めてのAndroid - adakoda」という記事で紹介していた、
日本Androidの会監修の「初めてのAndroid」(オライリー・ジャパン)が、
ようやく届きましたので、さっそく読みました。
amazonでは、大型本って紹介されていたので、どんだけ巨大なんだ!と思っていましたが、
「初めてのGoogle Androidプログラミング サンプルで学ぶ必須作法と基本手順」と同じサイズでしたね。
※厚みは、「初めてのAndroid」の方が薄い
では、本題であるレビュー記事を、以下に書いておきます。
ここから→
第1章 クイックスタート(8ページ)
ツールのインストールということで、おきまりのJava、Eclipse、Android、ADTのインストール方法と、
エミュレーターの実行方法などを簡単に解説されています。
残念ながら、Android1.0ベースのため、現在のAndroid1.5では、AVDの設定が必要なため、入門者には、つまずくかもしれません。
このことは、この本に限ったことではなく、これまでに出版されたすべてのAndroid本に言えるのですが、
この点については、インターネット上の記事で補えば問題ないでしょう。
※「開発環境を構築するには - 逆引きAndroid入門」は、Android1.5用に更新しましたので、困ったら参照してみてください
第2章 基本コンセプト(13ページ)
Android全体の説明として、Linuxカーネル、ネイティブライブラリ、Androidランタイム、アプリケーションフレームワーク、アプリケーション、
そして、必ず理解すべきAndroidのライフサイクルや、
アクティビティ、インテント、サービス、コンテンツプロバイダ、リソースの使い方、アクセス保護とセキュリティ、などを解説されています。
ひととおり必要な用語を説明したという感じですね。
第3章 ユーザインタフェースのデザイン(29ページ)
XMLでのUIの作り方として、レイアウト、TextView、Button、テーマ、メニューの追加と、
ログメッセージを使ったデバッグなどが解説されています。
個人的には、(今さらですが)「dipsとかspというのは何なのか?」が役に立ちました。
第4章 2Dグラフィックスを探る(32ページ)
Canvasベースのグラフィックの解説がされています。
ソースコードを読みつつ、という辺りが初心者には難しいかな?という印象ですが、
ゲームプログラミングの参考にもなると思います。
第5章 マルチメディア(13ページ)
オーディオの再生、ビデオの再生という他の本では扱われなかった内容がありました。
※ページ数は少ないですが
第6章 ローカルデータの保存(11ページ)
データの保存と復元として、プレファレンス、ファイル、SDカードへのアクセスが解説されています。
第7章 世界との接続(29ページ)
Web(インターネット)とのやりとりとして、JavaScriptとJavaのやり取りという、
これまでの本やインターネット上のリソースでは見かけなかった解説がありました。
スレッドも使っているので、そのあたりは、初心者には大変ですが、
逆に言えば、初心者を脱した人には読み応えがある章です。
第8章 位置情報の利用とセンサー(17ページ)
GPSとセンサーということで、センサーについては、初めて書かれた本かもしれません。
※もちろん、どちらもインターネット上では、あちこちで解説されていますが
実機がない場合にも、センサーのエミュレーションできるツールが紹介されていましたので、
「おおっ」って感じでした。
第9章 SQLを使いこなす(21ページ)
SQLite入門ということで、簡単なSQLの説明と、SQLiteOpenHelperの使い方、レコードの追加、クエリーの実行、クエリーの結果の表示、
データバインドとして、ContentProviderの使い方が紹介されています。
このあたりは、私も苦手系であるため、データベース操作が必要な時に読み返すと、時間短縮できそうです。
※以前、自分で一から作ったときには、とても時間がかかってしまったのですが、ほとんど忘れてしまっているので
第10章 OpenGLによる3Dグラフィックス(23ページ)
Androidに特化したOpenGL入門ということで、モデルの構築、ライト、カメラ、テクスチャの解説があります。
私は、26年もプログラミングしているので、OpenGLは当然知っていたのですが、今までずっと避けてきており、
最近、Androidをきっかけに本格的に勉強しようと考えていたので、ありがたい解説でした。
付録
いくつか付録記事があるのですが、
その中でもC.5 マルチスレッド化は参考になると思います。
←ここまで
最後に、言い忘れましたが、「数独サンプル」ソースコードを中心に解説されているので、実践的な内容です。
「初めての・・・」といことで、初心者向けの内容と思いきや、初心者向けの内容は、第1章から第3章といったところでしょうか。
逆に言えば、既に入門本を持っている方で、2冊目を探していた方には、お勧めかもしれません。
難点を言えば、扱っている分野が多いので、各章のページ数が少ないといったことろでしょうか。
といっても、値段も安いので、(すでに何冊もAndroid本を持っている私でも)買って良かったと思っています。